
こんにちは。広瀬通が誇る可愛いヘアスタイル製作所ことキラーナ センダイのアッシュ系カラーをつまみに酒が飲める男、スズキユタカです。
それくらいにこよなくアッシュ系のカラーを愛しているわたしですが、どうも巷では「アッシュにしたいのになかなかアッシュにならない!」とお嘆きの方が散見されます。
そんな貴方に、三部構成にて送る「キレイなアッシュに染めるための法則」。
そう、言わばROAD to アッシュです。
染まらないわけがない戦いがそこにある。そんな勢いです。
すみません。
どうでもいい能書きは置いといて、まずは第1弾として…
なぜキレイなアッシュに染まらないのか
という原因について考えていきたいと思います。
そのためにはまずはカラーの染まる仕組みを簡単にご説明します。
カラー剤には大きくわけて二つの役割があります。
「脱色作用」と「染色作用」です。
脱色作用とは
そのまんまです。色を抜く効果ですね。
そもそもの髪の色はメラニン色素というものでできおり、そのメラニン色素を分解して髪の外に出してやることで明るくなります。
染色作用とは
これもそのまんま。色を染める作用です。
赤系のカラー剤には赤の染料、ブラウン系にはブラウン系の染料が入っていて、アッシュ系には青の染料が入っています。
え?なんで青?って思いましたよね?いい質問です。それは大事なところなのでおいおいお話します。
さて、カラー剤は脱色と染色をして髪を染めていくわけですが、ここで問題です。
白の上に青を乗せた場合と、黒の上に青を乗せた場合、結果は一緒でしょうか?
シンキングタイムです。
ライフラインはテレフォンが使えますので、どなたかに電話して聞いてもらって構いませんが、電話したら忘れずにここに戻ってきてください。
また脱線しました。
では、下の画像をご覧ください。
黒と白の上に青を乗せたものです。
白の方は青だと認識できますが、黒の方は辛うじて差がわかるくらいですね。
そうです。ある程度の明るさがないと色というのは認識出来ないのです。
そして次にカラー剤の機能の大前提として
明るくしながら濃く染めるのは難しい
こちらの図をご覧ください。
掟破りの手書きですw
字が汚いのはご愛敬。肌と心はキレイだと言われているのでご容赦下さい。
滑り倒していますが話を続けます。
基本的に一定量のカラー剤の中で先ほど述べた「脱色」と「染色」が共存しています。
つまり「脱色」のパワーを強めれば「染色」のパワーは弱まりますし、その逆も然り。
ということは、明るくしながら濃い染料を入れていくのは難しいんですね。
つまり…
もともとの明度(明るさ)が足りずにアッシュに染まっていない
ということが原因の一つに考えられます。
もともとの髪の色が邪魔をしてしまう場合、アッシュに限らずカラーで色を楽しむためには、ある程度もともとのメラニン色素(もしくは前回カラーして残っている染料)を髪から外に出してやらないと色が感じにくいんですね。
しかし、そうなると一つの疑問が湧いてきます。
暗めの髪でアッシュは表現出来ないのか?
答えから言うと「NO」です。
まず、もともとが明るい髪を暗くしたい場合。
これは簡単です。もともとの髪の色が明るい(薄い)場合は単純に暗くしながら色みを同時に入れていけば良いわけです。
実際のお客様で見てみましょう。
まずはビフォア。毛先がだいぶ色が抜けてしまっていますね。
これを利用してグラデーション気味にアッシュに染めていきます。
こうなります。
明るさを抑えつつグレーに近い、赤みを完全に抑えたアッシュ。元の色が薄い=赤みが少ないので、アッシュの色みを邪魔するモノが少ないので綺麗にアッシュ感が出ます。
では次に
元の明るさがこれくらいだった場合。
全く染めてない訳では無いですが、そこまで明るさはありませんね。
この場合、明るくしながら濃い染料を入れないとアッシュ感は感じにくいパターンです。
こういう場合のやり方は
①ダブルカラー(カラーを2回する方法)で、1度明るくしてから暗くする
②薬剤のミックスでバランスをとる。
という2通りのやり方があり、綺麗に染まりやすいのは前者です。
しかし、デメリットとして
・カラーを2回するので時間も料金もプラスになる
・褪色時に明るくなりやすい
というのがあります。
もちろん、オススメなやり方ではありますがこういったデメリットに抵抗を感じる方も少なくないのは承知しています。
そういった場合、②の方法である程度のクオリティを求めていくことになります。
これは元の髪の状態の判断、それに合わせた適切な薬剤コントロールが必要となり、それをわたしたちは日々研鑽している次第であります。
その結果がこちら。
背景で撮った時期がバレバレですが、今は仕上がりに注目してください。
これは明るくする為の薬剤と比較的暗めで染料の濃いものをミックスして程よい明るさまで上げつつアッシュ感をしっかり出せるようにカラーを施したものです。
ただし、これは染料の濃さで赤みなどを抑え込んでいる状態ですので褪色してくると明るさがそこまで出てしまわない分、赤みやオレンジみなどを感じることがあります。
その場合は少しカラーするサイクルを早めて入れた染料が抜けきらないうちにカラーすることで完成度が格段に高まっていきます。
特に、KiRANAで扱っているイルミナカラーやスロウカラーはそういった施術方法がしやすく作られているカラー剤です。
なかなか思うようなアッシュに染まらないという方はぜひ、1度ご相談ください。
まとめ
もともとが暗めの髪からアッシュにしたい場合はダブルカラーで色を入れるか、薬剤配合を工夫しつつ最初の数回は短スパンで完成度を高めるべし!
ということで、次回のわたしのコラムは冒頭で記したアッシュ=青の秘密に迫りつつ、アッシュに染めても赤みや黄色み、オレンジみがどうしても気になる!という方に向けてのROAD to アッシュ第2弾をお送りいたします。
Don’t miss it!!
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